ごあいさつ
ここに書こうと思ったのですが、ちょっと長めになってしまったので、左のカテゴリーの「会報」をごらんください。
また「会報」には「当方について」、「掲載方針」等も掲載しております。

現代版「○○天」

  • author: t0ky0tra01
  • 2011/09/10 14:09

この絵は嵐山晶さんが描いた仏教の天部の誰かです。
わかりますか?



正解は吉祥天です。
仏像も存在しますが、仏画では薬師寺の吉祥天が有名です。この有名な仏画をモチーフにしたと思います。


本来はヒンドゥー教の美と富の女神、ラクシュミーで仏教に吉祥天として取り入れられて、一般的には福徳豊穣の守護神とされています。

元々インドの神様ですから、顔つきなどもラクシュミーはインドの女性っぽく描かれています。これが中国に伝わり中国の貴婦人の姿、東アジアの女性らしく描き直されます。薬師寺の吉祥天像は光明皇后に似せて描かれていると言われていますが、完全に奈良~平安期の美人像の定義に当てはまる顔になってます。
これを嵐山さんは現代風の女性に描き直し身近に感じさせてくれています。
昔の人が天部の女神をべっぴんさんと言っていたのも、こうして現代人の想像力が及びやすいルックスに直してもらうと納得しますね。
ところで、絵は作者本人にちょっと似ると言われますが、この嵐山版吉祥天さん、ちょっと嵐山さんに似てるんだよなぁ(^^;。

嵐山晶(イラストレーター)

  • author: t0ky0tra01
  • 2011/09/06 01:17


嵐山晶さんは都内在住のイラストレーター。「あらしやまあきら」ではなく、「らんざんしょう」、女性です。
伝統的な工法での仏画師ではなく、現代のテクニックを用いて「イラスト」として仏画を描いています。
現在精力的に取り組まれているのは仏像の中でも「天部」。あまり作例のない天部の絵も取り組まれています。

テクニックだけが現代的なのではなく、現代的な解釈で仏画を描き直しております。
例えば天部はヒンドゥー教由来の女性神の仏像も多いのですが、多くは古来の美人像で描かれています。江戸期には絵に書かれた仏像に本気で惚れる男の話などもありますが、古代の美人像のままではそのような感覚もわきにくくなっております。そこで嵐山さんは現代の美人像で描いております。もしこんな女神が現れたら・・・などと想像するのも楽しいものです。

(一部は中野の坊主バーで入手可能です。今後、少しずつ作品を紹介して参ります。)